ご質問頂いたので、外縫いでマチが独立したバッグについて。
マチはこういう型紙になります。
中央下に当たりが入っていますが、これは入れないで下さいね。
分かり易いように入れているだけなので。
芯材でサンプルを作ってみます。
斜線部分を裏側に持っていき、貼り付けます。
革の場合は斜線部分を漉いて薄くしてください。
斜線の左側には1センチの切り込みが入っています。
1センチより短いとミシンがかけ辛いし、
1センチより大きいと間が抜けるので
これは「どんな時でも1センチ」で覚えておいていいと思います。
革の場合は銀面をガリガリ削ってしっかり止めて下さい。
ミシンをかけている時に剥がれてきたら面倒なので。
裏から見るとこういう風に。
で、胴と貼り付けて縫います。
1センチほどマチが内側に入る感じが分かりますでしょうか?
↑マチがこのように、ただの平面の型紙だと
胴とマチをくっつける時にカーブ部分が綺麗に貼り込めず非常に大変です。
カーブ部分を縫うのもとても大変、そして出来上がりもイマイチです。
お勧めしません。
平面マチっぽいデザイン画を書く人もいますが
量産が大変なので作りは変えちゃいます。
それで文句を言われたことはないですね。
マチを立体的にするとミシンも楽にかかります。
このバッグの場合は
マチから型を作り始めます。
出来上がりのマチ幅が8センチ、高さ20センチとしましょう。
例のごとく手書きです ...
1センチずつ内側に入るので、型紙はマチ幅が2センチ大きくなり
高さも1センチ大きくなります。
口前部分はお好みで8センチにシェイプしてもいいと思います。
これに対する胴の長さは
単純に、前胴20センチ+マチ8センチ+背胴20センチ=48センチ
ではありません。
マチの素材の厚みを考慮し、胴を2ミリ程長くし
前胴20.2センチ+マチ8センチ+背胴20.2センチ
計48.4センチ にします。
あとですね、マチ8センチ 高さ20センチといっても
出来たものは素材の厚みで大きくなります。
きっちり計ったら多分マチ幅8.5センチ
高さ20.3センチくらいにはなるんです。
ものすごーくサイズ出しにこだわりがあるなら、
最初から素材の厚みを考慮して
マチを一回り小さく作りましょう!
ちなみに、仕事でも
そこまでの厳密さは要求されないです。
画像の型紙で作ってしまいます。
胴の横幅が数ミリ大きかったりすると気になるでしょうが
マチや高さの数ミリに拘るデザイナーさんは
殆どいませんね。
続く。