修理の仕事。
写真が暗くて
分かりづらいですが
ボストンバッグの
下部分、カーブしている
所の玉縁が擦れて
芯が飛び出していたのを
直しました。
よく、中学生が持っているスポーツバッグとか
そんな風に芯が飛び出していますよね。(ポリ芯っていう
プラスチックの細い芯が入っています。)
元々玉縁のある仕事がきらいなのに
修理となると... ますます憂鬱。
裏のグログランテープをほどき、裏地をはがし、擦れている所の革のみカットし
新しい革の両端を薄く漉き古い革の上に接着し、縫い付ける。
大抵、同時に表裏の下部分4カ所を直すので
同じ位置に新しい革が来るように調節もしないといけません。
まー、文章にしてもよく分からないですけれどね、とにかく面倒です。
で、修理と言うのは本当に気を使います。
とにかく失敗は許されない!縫い直し出来ない!
ミシン目も同じところに針を入れないといけないし..
ミシンを手回しして縫う事も多いです。
ピッチが合ったからと調子に乗って足踏みすると、段々ずれてきちゃうので。
でも、こうやって直してキレイになったバッグを
誰かがまた愛用してくれるというのは気持ちがいいですね。
少なくともサンプルを作る仕事にはない気持ちよさです。
サンプルは、切り刻まれてしまうか、破棄されるか、サンプルセールで売られるか
という運命なので。。。たまに「この仕事って人の役に立っているのかしら」と
思っちゃうんですよねぇ。