端と端を貼り合わせしたら、ミシンで縫っていきます。
押さえを替えます。
(そのうち押さえ画像をアップします)
針が落ちる左側に何も押さえがない、片押さえっていうのかな。
正式名称は分かりません。押さえだけでなく、針板や送りも替えます。
一番カンに近いところの革(えぐりのキワ)が何故
少し幅広になっているかというと、
その部分は裏の革があり、厚くなっていてまっすぐだと縫い辛いからです。
まっすぐ縫うのは難しいです。自然と右にずれるはず。
なので、最初からステッチを革に合わせて右にカーブします。
↓こんな風に。
これはもう、余分な縫い代をカットした出来上がり状態です。
縫い上がったら、包丁で余った革をカットします。
片押さえは送りの力が弱くなるので、
その分送りのギザギザが普通の送りより高くなっています。
裏には送りの跡がクッキリつきます。↓このように。
それが入らないよう、キワを切ります。
その後、豆カンナでバリを取り 目止め液を塗り、バスコで仕上げます。
型紙をペンで写してみました笑
ポイント
・えぐり部分の長さが重要です。
70ミリで取っていますが、ここが50ミリくらいだと
カンが邪魔をして根元がうまく縫えません。
試してみるとよく分かると思います。
かといって、80ミリとか90ミリで取ると
えぐりが大きすぎて間抜けな感じになります。
(これは私の主観ですが。)
・元になる革幅、今回は56ミリという寸法のところ。
これは単純に使う芯に革を巻いてみて、
縫い代分として片側1センチ 計2センチを足した寸法。
もっと細い芯なら50ミリとかになるし、太ければ70ミリになったりします。
カンの内幅、使う芯でおのずと型紙は決まってきます。
・右端、裏に入る部分が何故扇型にカーブしているのかというと、
表に響くのを極力目立たなくする為です。真っすぐにすると
表から見た時に重なりが結構目立ちます。
真っすぐよりカーブのほうが目の錯覚と言うか、、目立たなく感じるんですよね。
以上、鞄の学校並みに説明しちゃいました!
これ、大盤振る舞いです。なーんて、偉そうですね。
教室を開くならネットで公開はしませんけど 笑
今のところその予定もないしー
私一人の胸にしまっておいても仕方ないと思うんですよね。
バッグの仕事をしたくてあがいていた頃の自分を思い出すし
なんでも教えてくれた師匠の有り難さも思い出します。
次回は、切り目・丸手・金具無し持ち手をお送りします。
基本は同じですが、少しだけ作り方が変わります。